大國魂神社 「秋季祭くり祭り」|京王線 府中
■ 秋の夕闇におよそ260本の行灯が灯る幽玄な境内
秋季祭は、元文2年9月28日(1738)の武蔵総社六所宮太々神楽創立を起源とし、現在まで引き継がれてきた行事です。
奉納行灯は大正14年から太々神楽講員の奉納により始められたもの。
そして、武蔵野の大地は栗の発育に適しており質の良い栗が収穫できます。
栗は保存食として重要視され、その昔徳川家に栗を献納するようになりました。
その太々神楽の時期と栗の採取する時期が重なることから「くり祭り」と呼ばれるようになり、大國魂神社で毎年同じ日に開催されています。
華やぐ夏祭りとは一変。
秋の夕暮れの境内に灯る260本もの行灯が、何ともいえぬ風情を醸しだす「くり祭り」は参拝者のこころを深く癒してくれます。
9月27日(木)・28日(金) 奉納行灯掲出
27日(木):宵祭り
28日(金):本祭り
午前9時より午後9時まで(境内)にて
※但し雨天の場合には翌土曜日曜に行灯掲出
大國魂神社とは
西暦111年に創建されたという、1900年もの歴史を持つ神社。
東京に約1800近くある神社の中で最も格式の高い5つの神社【東京五社】のひとつに選ばれており、中でも一番最初に創建されたのが大國魂神社です。
▼東京五社
大國魂神社(府中市)
明治神宮(渋谷区)
日枝神社(千代田区)
東京大神宮(千代田区)
靖国神社(千代田区)
緑豊かな杜には結婚式場もあり、大國魂神社で結婚式を挙げると幸せになれる説など「縁結びの神」としても有名な神社です。
季節の祭りの中では「くり祭り」の他、5月の大きな祭りとして「くらやみ祭り」も有名です。
大國魂神社へは、京王線府中駅を下車。
府中市の玄関とも言われる「馬場大門のけやき並木」を直進すること3分ほどで到着。
けやき並木は、ケヤキやカエデなど150本を超える木が植えられており四季折々の自然を感じることができる歩道です。
また、東京都府中市に所在する日本国指定天然記念物の並木であり、大國魂神社の参道となっています。
府中は緑の多いとてもいい街です。
昨年には、駅ビル「ルシーニュ」が完成し駅周辺の環境がさらに美しく便利になりました。
映画館や飲食店、伊勢丹などのデパートも充実しているのでお祭りとレジャーもあわせて楽しむことができます。