【お花見】ローカル情報 隠れた桜の名所|京王線 多磨霊園駅

東郷寺(聖将山東郷寺)の桜

東郷寺(とうごうじ)は、東郷平八郎の別荘跡に建てられた日蓮宗の寺院です。
京王線 多磨霊園駅(府中市)を南側に下車し目の前の「東郷寺通り」を品川街道の方へ徒歩5分ほどにあります。

 

巨大に聳え立つ荘厳な山門は、東京都選定歴史的建造物に指定され、黒澤明監督の映画「羅生門(らしょうもん)」に登場する「門」のモデルにもなっています。

多磨霊園「東郷寺」東京都選定歴史的建造物解説プレート

 

「府中の名木100選」になっており、メディアにも何度も紹介されローカルな駅ではありますが、そこそこに知名度が上がりその見事な枝垂桜(しだれざくら)をひと目見ようと見物客も年々増加しています。

 

「多磨霊園駅」の駅舎の拘り

京王線沿線の駅は、特急などが停車する主要な駅だけではなく比較的ローカルな各駅停車のみの駅も同様に駅施設の再開発をすすめています。

多磨霊園駅も2010年11月に「橋上駅舎」としてバリアフリーにも対応した設備充実の新しい駅に生まれ変わりました。

その、駅舎は多磨霊園のシンボル「東郷寺」をイメージした構成になっています。

京王線 多磨霊園駅「橋上駅舎」

 

電信柱に「東郷寺」の看板がありますね。
屋根の形と深い緑、茶色ボディーのシックな品のある「東郷寺」のイメージがおわかりいただけますでしょうか?

 

東郷寺通りのゆるい坂道の途中

駅前の商店街を南側に抜け、ゆるい坂道を下ると「東郷時の桜」を遠目から望むことができます。多磨霊園「東郷寺」通りから見える枝垂桜

 

入り口の両サイドには桜の大木から、地面すれすれまで垂れ下がる見事な枝垂桜

多磨霊園「東郷寺」地面すれすれまで垂れる大木の枝垂桜

 

枝垂桜は、ソメイヨシノよりもひと足早く満開を迎えます。
枝垂桜の開花時期は3月下旬から4月初旬頃で、わたしが今年訪れたのは3月31日の日曜日。
お天気が心配でしたが、出発したときには曇り空ながら雨は逃れ、到着する頃には青空が広がるというとても恵まれた桜見日和になりました。

 

門前の見事な枝垂桜に挟まれた境内の正面には、山門に続く急勾配の石段

多磨霊園「東郷寺」枝垂桜と山門に続く石段

 

石段の一段は、通常の階段の二段分くらいの高さがあります。
なので、画像でみるよりも山門の建つところはかなり高く、間近で見上げる山門の巨大さに圧巻。

 

府中市を代表する景観のひとつ

立派な山門の下に立つと圧倒される迫力があります。

多磨霊園「東郷寺」真下から見上げる山門

多磨霊園「東郷寺」山門

 

飾り気のない、シンプルさ故に荘厳さが強調されているように感じられます。

石段を登りつめた山門から見下ろす桜もまた素晴らしく見事です。

 

みんな思い思いにカメラを向けて撮影していました。

見物客が増えたとはいえ、大々的に「祭り」を催しているわけではないので出店もなく程よい賑わいといったところがまたいい「穴場」スポットだと思います。

 

桜に圧倒されてしまいますが、境内の桜の麓にも色とりどりの季節の花が咲きまた美しいので足元のすずらんにも目をやって見て下さい。

多磨霊園「東郷寺」枝垂桜の麓の花々

 

京王線 多磨霊園駅は「多摩川ボートレース場」「府中運転免許試験場」の最寄り駅バス停のある駅です。
競艇場へは多磨霊園駅から無料バスが運行。
府中市運転免許試験場までは京王バスで15分です。

また、ちょっと足をのばせば「府中競馬場」へも徒歩で行くことができます。

新宿駅までは35分、2つお隣は「府中駅」、新宿方面へ「調布駅」までは10分ほどで出ることができる生活するにはとても便利な駅です。

用事がないとわざわざ下車する駅ではないと思いますが、多磨霊園が誇る「東郷寺」桜の季節はもちろんですが、「羅生門」のモデルにもなったというその荘厳な山門を見に行ってみてはいかがでしょう。

その際には是非、「東郷寺の山門」をイメージして建てられた多磨霊園の駅舎も正面から見てくださいね。

 

▶ 大國魂神社の桜も見事です

【お花見】大國魂神社の桜が見事でした|京王線 府中駅

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