高幡不動尊|紅葉が待ち遠しい京王線沿線のパワースポット
木々がうっすら色づきはじめた「高幡不動」
2018年10月21日(日)雲ひとつない秋晴れに恵まれた休日。
久方ぶりに訪れた高幡不動ですが、目的は大掃除で出てきたお守りやお札を納めるためです。
太陽の下はポカポカで少し汗ばむくらいの陽気ですが、日陰ではす~っと涼しく感じる「秋」らしいなんとも心地よい日曜日でした。
高幡不動尊(正式名称:高幡山明王院 金剛寺)境内の緑と建造物の朱の色、真っ青な空のコントラストが映えます。
都心「新宿駅」から京王線(準特急)で30分、「高幡不動駅」下車して徒歩5分足らずという好立地。
東京都内で身近なパワースポットとしても人気が高く、例年の参拝者数はおよそ30万人を超えます。
境内、隣接する山林を合わせると約3万坪という広大な敷地には緑が溢れ、四季折々の花や木々の紅葉を楽しむことができます。
今回、わたしもふらりと訪れました。
「お守りやお札」をお焚き上げしてもらうために、京王線沿線では調布の「深大寺」「布多天神社」、府中の「大國魂神社」などへよく出向きますが、なぜかこの日は「高幡不動尊」へ行こう!
そう思い立って高幡不動を訪れました。
新選組土方歳三の菩提寺
「高幡不動尊金剛寺」は、新選組副長として活躍した土方歳三の菩提寺として有名です。
土方歳三は、新選組の鬼の副長。高幡不動生まれの英雄です。
また、成田山新勝寺などとともに「関東三大不動」のひとつとされる、真言宗智山派別格本山の寺院です。
パワースポットとしても人気のある「高幡不動尊」
ちょっと忙しい日々が続いたのでパワーが不足していたかもしれません。
そこで、ふと「パワースポット」である高幡不動尊に導かれたのかもしれません!
普段から極端に信心深いというわけではありませんが、総門をくぐり境内に足を踏み入れると「ス~ッ」と心が洗われるような気持ちになります。
思い切り、その場の空気を吸い込んで深呼吸すると心身から悪いものが抜けていくような感覚で心も体も軽くなるような、ちょっと不思議な感覚になりました。
そしてね、この日は月に一度の骨董市だったんです。
高幡不動ござれ市
昭和63年から始まったという、高幡不動尊の境内で行われる「骨董市」
毎月第3日曜日に開催されているとのことで、たまたまこの日は10月の第3日曜日だったんです。
アンティーク、レトロな「日用品」「家具」「置物」「雑貨・小物」「人形」などなど
「懐かしい!」ものから、古物の目利きではないわたしには「ガラクタ?」と思えるものまで100店以上の露店が軒を連ね賑わっています。
なぜ「ござれ市」というの?
「ござれ市」の名前の由来は、「なんでもござれ!」の「ござれ」だそうです。
骨董品、アンティークな歴史ある品物なら「なんでもあり!」という骨董市なんですね。
総門から不動堂と五重塔の間の通りに所狭しと並ぶ露店には、お宝を発掘しようとするかのようにじっくりと物色する人が見られます。
古い着物なんかを出店しているお店もありましたが、古くても良いものは良い!
手芸や小物をハンドメイドする人なんかには「生地」としてとても価値があると思います。
骨董市のいいところって、もう手に入らないもの・他にはない一点ものが発掘できるところですね。
アンティークが趣味の方にはたまらない宝の山だと思います。
わからないながらにも、ちょっとワクワクする感じで、見ているだけでも楽しめますよ!
●開催日:毎月 第3日曜
●開催時間:7:00~16:00
●会場:高幡不動尊 境内
●入場料:無料
●雨天:雨天決行
「高幡不動尊金剛寺(高幡山明王院 金剛寺)」のご利益
高幡不動尊のご利益は幅広く、特に家内安全と交通安全にご利益があると言われています。
本尊:丈六不動三尊
重要文化財の丈六不動三尊は現在不動堂裏の「奥殿」に安置されています。
「不動堂」は、東京都最古の文化財建造物とされています。(パワースポット)
ご利益:全般
合格祈願・学業成就、健康祈願・病気平癒、商売繁盛・千客万来、金運上昇・財運上昇、出世成功・昇格昇進、家内安全・交通安全、恋愛成就・縁結び、安産祈願・子宝・子授け、厄除け・厄払い、開運招福
「五重塔」見事なまでの美しさ
高幡不動尊境内には、数多のご利益スポットがある中でも最も荘厳で美しい場所。
駅を降りて高幡不動尊へ向かう途中の参道通り商店街からも目に留まる「五重塔」
(パワースポット)
昭和55年に建立された高さ45メートル(塔高39.8m)の塔で年に一度「春季大祭国宝まつり」の期間中「不動明王の縁日(4/28)」のみ、塔の最上部まで一般公開されます。
らせん階段の壁に16枚の壁画彫刻による仏伝が刻まれていて、階段を上りながらお釈迦様の激動の一生を学ぶことができるそうです。
1階内部には「観音菩薩像」が安置されています。
重要文化財「仁王門」
高幡不動金剛寺の仁王門は室町時代初期の建築で、重要文化財に指定されています。
(パワースポット)
立派な金剛力士の一対が左右に安置されていますが、金網に守られており写真がうまく撮れませんでした。
歴史、文化財、美しい建造物と見どころ満点
広大な敷地に、これでもかとばかりに興味深い建造物や文化財があり都内の神社仏閣の中でも、その充実には目を見張るものがあります。
また、自然豊かな境内は一年を通して四季折々の花や紅葉を楽しむ行事も人気があります。
▶直近の行事は「京王線沿線リアルニュース」でも紹介しております。
第48回 高幡不動尊菊まつり(2018年)|京王線 高幡不動駅
大日堂
「大日堂」は高幡山の総本堂になります。
江戸時代安永八年の大火で焼失してしまいましたが、昭和57年から5年の歳月をかけて改修工事が行われました。
ここにいるだけで、厳かな気持ちになります。
彩り鮮やかな五重塔や奥殿、宝輪閣なども目を奪う美しさですが、大日堂の厳格な佇まいは心を奪うものがあります。
大日堂の右手に拝観受付があります。
有名な「鳴き龍 天井の間」や「土方歳三の位牌」などを拝観できます。
拝観時間 9:00~16:00
休館日 月曜日
拝観料 200円
「聖天堂(しょうてんどう)」
ご利益:夫婦円満、恋愛成就、事業繁栄、商売繁盛
【聖天堂】について
聖天さまは歓喜天(かんぎてん)とも呼ばれ、象頭人身(ぞうとうじんしん)の男女二神(にしん)が抱擁(ほうよう)しているお姿。
夫婦圓満・恋愛成就の神として又事業繁栄(またじぎょうはんえい)・商売繁盛(しょうばいはんじょう)の神として信仰(しんこう)を集めています。
このように、説明がされています。
にこにこ地蔵
聖天堂の近くに、こんな可愛らしいお地蔵さまがいらっしゃいます。
右側の石板に「掃けば散り 払えばまたも 塵つもる 人の心も 庭の落ち葉も」とあります。
はらい続けなければ、道端にも人の心にも塵がつもる。
常に、ニコニコきれいな心でいられるように意識していなさいということなのでしょう。
「定慧観音」(じょうえかんのん)
大きな観音像が目を惹きます。
ちょっと聞きなれない珍しいお名前ですね。
山門メインストリートの途中にみえます。
左手で持っているのは「蓮華」とのこと。
宝輪閣(お札所)
護摩修行の受付所があります。
初詣に来た時には、こちらでおみくじを引いたりお守りを頂いたりします。
それにしても、高幡不動尊の建造物の美しさには惚れ惚れします。
まだまだ、見どころが尽きない「高幡不動尊金剛寺」ですがこれから「紅葉」を迎えると、また更に違った美しさを見せてくれます。
今週末からは「菊まつり」が開催され、続いて「もみじまつり」が11月末までと、ライトアップされた境内の紅葉は何とも言えない美しさです。
そして、大晦日から新しい年を迎えるとき。
大晦日の夕方から整理券を配り「先着108組」が除夜の鐘を撞くことができます(無料)。
また、元旦の朝には隣接する山を登って初日の出を拝むことができるというフルコースです。
高幡不動尊は、京王線「高幡不動駅」南側に下車して徒歩5分とかかりません。
フルバリアフリーの駅はお年寄りや車いすの方にも利用していただきやすい仕様になっています。
駅から出たら目の前には「参道通り商店街」まっすぐ高幡不動尊に続くメインストリートは、入り口の入れば正面に見えているので道に迷う心配はありません。
短い商店街ではありますが、立ち寄りたくなる美味しいお店がたくさんあるので道中も楽しめます!
行列ができる「開運 四八天丼」
千寿庵
一見、お蕎麦の専門店のような店構えですが「カツカレー」「チャーハン」「おでん」など大衆食堂並みにメニューが豊富なので、お子様連れなどでも安心です。
Cafe De Dango(カフェ デ ダンゴ)
お団子を極めたユニークなカフェです。
50種類以上の様々なお団子が楽しめるし、インスタ映えするメニューがいっぱいです!
カフェなのに「団子」、カフェなのに「カレー」が自慢のお店。
お!高田純次さんもおみえになったようです!
開運そば
ここは目立ちます!
高幡不動尊を背にして、駅へ向かおうとしたら嫌でも目にとまるこの看板!?
「四八天丼」の店主と「開運そば」の店主は、双子の兄弟なんだそうです!
「参道通り商店街」の突き当り。
高幡不動尊入口の目の前にある縁起のいいお蕎麦屋さんです!
都心「新宿駅」から京王線(準特急)で30分の観光地
一年中、素敵な行事が開催されているのでふらりと出向いても楽しめると思います。
高幡不動尊(正式名称:「高幡山明王院 金剛寺」)でパワー貰ってください!
▶高幡不動尊「萬燈会(まんどうえ)」と「たかはたもみじ灯路」について