【大國魂神社】武蔵国の守り神|京王線 府中
京王線 府中駅下車
府中市の玄関とも言われる「馬場大門のけやき並木」を直進すること3分ほどで到着します。
けやき並木は、ケヤキやカエデなど150本を超える木が植えられており四季折々の自然を感じることができる歩道です。
また、東京都府中市に所在する日本国指定天然記念物の並木であり、大國魂神社の参道となっています。
♥ 大國魂神社とは
大國魂神社は、大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]を武蔵国の守り神としてお祀りした神社です。
西暦111年に創建されたという、1900年もの歴史を持つ神社。
東京に約1800近くある神社の中で最も格式の高い5つの神社【東京五社】のひとつに選ばれており、中でも一番最初に創建されたのが大國魂神社です。
数ある季節の祭りの中でも、毎年5月に開催される大國魂神社の例大祭「くらやみ祭り」は最も有名です。
緑豊かな杜には結婚式場もあり、大國魂神社で結婚式を挙げると幸せになれる説など「縁結びの神」としても有名な神社です。
府中駅周辺は、再開発によりさらに便利になり暮らしやすくなりました。
ショッピングや市役所など、駅の近くで用事をすませたらふらりと寄り道できる「大國魂神社」
大鳥居をくぐり、右手には「稲荷神社」
少し先に進んだ左手には「宮乃咩神社」
宮乃咩神社は、源頼朝の妻、北条政子の安産を祈願した神社で「演芸の神・安産の神様」として崇敬されています。
例祭の行われる「7月12日」には安産特別祈願祭も行なっています。
右下の「ひしゃく」には穴が開いていて、これに安産の祈願をすると「穴から水が流れるように」お産が軽くなり「安産」の願いが叶うと言われています。
更に参道を進み「随神門」の手前右手には「手水舎」があります。
屋根には、「獅子、龍、獏、鳳凰」等の見事な彫刻が施されていてしばらく見とれてしまいました。
水に縁がある「龍」や「亀」をあしらったものが多いと言われますが、大國魂神社は「龍」
迫力がある立派な水口から流れる水で参拝前に身を清めます。
手水舎の手前にあるのは「日露戦役記念碑」です。
参道を挟んで手水舎の向かい側は、大東亜戦争における郷土出征戦没兵士の忠魂を偲んで建立された「忠魂碑」と、第二次世界大戦時に沈没した軽巡洋艦「多摩」の戦没者を祀った「軍艦多摩戦没者慰霊碑」があります。
参道の中央にある「随神門」この門の左側に結婚式場があります。
景行天皇41年5月5日創立。
いかにも、1900年の歴史を持つ結婚式場です。
大國魂神社は「縁結びの神」として有名なので、ここで結婚式を挙げると幸せになれると言われています。
11月という事もあって、七五三のお参りに来ているご家族のかわいらしい姿が見られました。
平成23年に大國魂神社御鎮座1900年事業として改築されたものです。
参道から向かって正面には随神像、後面には恵比寿様と大黒様が納められています。
右大臣:「豊磐間戸命」(とよいわまどのみこと)
左大臣:「櫛磐間戸命」(くしいわまどのみこと)
門の左右で守ってくださる「門の神様」です。
この門( 随神門)をくぐったところで「菊花展」が開催されています。
期間:2018年10月30日~11月25日まで
ちょうど、「宝物殿」や「神楽殿」の前の広場に展示されています。
宝物殿の一階には、5月5日の例大祭に渡御する「八基の神輿と大太鼓」が格納され、二階には「重要文化財」の狛犬を始め御神宝等数々の宝物を展示しています。
■開館日時:土・日・祝日、神社祭礼日の10:00~16:00
■拝観料金:大人200円、学生100円
建築様式の特長は、舞楽の影響の強い正方形に近い壁のない高舞台に匂欄(こうらん)の付いたものや能舞台に近いものなどがあります。
既に、来年(平成31年)の干支の立派な絵馬が用意されていました。
毎年この絵馬の前で、初詣の家族写真を撮ります。
そして、正面の「中雀門」はくぐらず右の塀沿いに回ると「住吉神社・大鷲神社」があります。
住吉神社の御本社は大阪住吉
大鷲神社の御本社は大阪堺
共に、その御分霊を祭祀しています。
ここにも、龍の手水場がありその奥に見えている建造物は徳川家康公が祭られている「東照宮」です。
さて、「中雀門」に戻ります。
季節行事の「七五三」や「菊花展」などの催しで、少々門の手前が賑やかになっております。
門の入り口では、左右の狛犬が境内を悪い気から守っています。
門をくぐると右手に、御札御守り等を頒布する「授与所」拝殿に連絡する「待合所」があります。
反対側には「社務所」があります。
神社の祭務を行うところです。
御朱印を頂くときはこちらで受け付けています。
また、こちらのすぐ隣にはゆっくりとくつろげる「休憩所」もあります。
休憩所には飲み物の自動販売機などもあり、体をやすめることができます。
そして、正面には「拝殿」があります。
「拝殿」は人が神に対して祭祀や祈願などさまざまな行いをする場所なので「本殿」の前面にあり、神座そのものである「本殿」より規模の大きな建物が多い。
大國魂神社も、このすぐ後ろに「本殿」があります。
拝殿の左側には、水の神様「水神社」とお酒の神様「松尾神社」があり、この神社の手前に小さな小川が流れています。
こちらは、「人形流し」をする小川になっています。
「人形流し」とは、厄や穢れを「人形」に移して水に流すことにより、厄などを取り除くための儀式です。
近くに「人形記入所」があり、ここに「人形」が置いてありますので「1枚」頂いて名前を記入し、体の気になる部分を撫でて息を吹きかけ小川に流します。
人形は、小川の上流から下流に向けて流しますが、下流に到達するまでに溶けて消えしまいます。
人形流しの初穂料はひとり1枚「100円」です。
この「人形流し」の小川の向こうに「水神社」「松尾神社」があります。
「菊花展」につられて、ふらっと立ち寄っただけのつもりがずいぶんと長居をしてしまいました。
大國魂神社にはイベントで訪れることが多かったのですが、たくさんの人で賑わっているためゆっくりと参拝して回ったことはなかったかもしれません。
こうしてじっくりと時間をかけて境内をまわってみると、改めて大國魂神社の格式の高さと歴史を感じることができました。
この季節には、あちらこちらで「菊まつり」が開催されていて気になっていましたが、なかなか出向く機会が取れずにいました。
運よく、大國魂神社を覗いたら「菊花展」が催されていてこれも何かのお導きではないか?なんて思えます。
来年の初詣もまた、ここへ来よう。